学校だより

設立までの記録

「第1回教職員合宿」を実施しました。Part.4

こんにちは、コミュニティづくり担当の長尾です。
2月の3日(土)〜4日(日)にかけて、大日向小学校で初めての教職員合宿を実施しました。
今日はPart.4、2日目のランチタイムのお話です。
「合宿シリーズ」はどうやら今回ではまだ完結できなさそうです。すみません。でも伝えたいことがたくさんあるんですよう。
 
さて、2日目の午前の「カリキュラムのお話」を終えたあとは、お待ちかねのランチタイムです。
今回は初日のお昼に続き、2日目のランチも佐久穂町のまちのごはん屋さん、キッチンえみゅーさんに全面的にご協力いただきました。
 
写真のメニューにあるように、材料は佐久穂で採れたものばかり。
そして、お世辞抜きで何もかもがびっくりするほど美味しくて、舌鼓を激しく打ち鳴らしながら食べるランチでした。
私はこれまでに何度かえみゅーさんのお店にディナーを食べに行っていました。その時だって、たしかに美味しかった。でも、今回はそれを上回る美味しさだったのです。学校で食べるから?ランチルームで食べるから?
 
とっても幸せな気持ちになりました。

確かにこのお弁当の話は「学校の設立」には直接関係のない話かもしれません。
ですが、「佐久穂の食べ物は美味しい」ということはつまり、「地元で採れた新鮮な食材で食べることができる美味しい給食」が食べられる、ということでもあります。
 

 
悪い癖でつい妄想してしまうのですが、「キッチンえみゅーの足立さんご夫妻に給食をつくってもらえないかなあ」と(わかってますそんなのは無理だってわかっているのでも可能性はゼロではない)思ってしまいました。「異常に給食が美味しい小学校」になったら…と夢想せずにはいられないランチでした。
 
さて、このランチタイムではもうひとつの出来事がありました。
 
特別顧問のリヒテルズ直子さんと、理事の桑原さんは偶然にもこの日がお誕生日。お二人にはサプライズで、えみゅーさんにお願いをしたケーキでお祝いをしました。

イエナプラン教育の特徴のひとつとして、「リズミカルな学び」があげられます。
「対話-遊び-仕事(学習)-催し(行事や祝い)」という4つのパターンの活動をリズミカルに循環するような時間割に基いて教室での活動が繰り広げられます。
 
誕生日、というのも「催し」のひとつ。
 
ちょうどこの日、私たちは朝は最初に「対話」をし、対話の合間には凍った池や校庭の雪で遊び、カリキュラムについての学習をしました。午前中の最後として、このランチタイムでは「催し」をしたわけです。
「催し」は発表会や展示会をして単に子供同士や教職員や保護者に対して「成果報告」をする場ではなく、お祝い事やイベントを通して感じる喜怒哀楽を皆で共有するために行います。
 
子供たちに「リズミカルな学びをさせる」のではなく、私たち教職員・スタッフ自身が「リズミカルな学びをすること」が当たり前にある環境をつくっていくこと。
ごく自然にこの「リズム」を生み出せるような関係を作っていくことが、開校までの私たち教職員チームが取り組むべきことなのかもしれません。
 
誕生日=自分が生まれたこと、を喜び、その気持ちをまた対話で分かち合い、嬉しい気持ちで遊び、「誕生日にケーキでお祝いする、という習慣が日本で生まれたのはいつからだろう?」と学び、そしてまたその学習の成果を発表する催す、という当たり前のようでいて入念に設えられた環境の中で教育活動が進められる学校にしていこう、と考えることができた「催し」の時間でした。
 
次回はPart.5、たぶん合宿編の最終回、「校舎の改修ワークショップ」編です。