建学の精神

誰もが、豊かに、 そして幸せに生きることのできる 世界をつくる。

私たちの考える「誰もが、豊かに、そして幸せに生きることのできる世界」とは、すべての人が「個」として大切にされ、それぞれの違いを認め合い、互いに協働することを通して世界平和に貢献する、自由と責任のある共同体です。

この目的を達成するために、私たちは学校を設立し、学校そのものが理想の共同体になることを目指します。
なぜなら、そうした環境で学んだ子どもたちこそが、豊かで幸せに生きることができる世界をつくると、私たちは信じているからです。

イエナプラン教育が大切にしてきたことには、「児童が自分の特性を活かしながら学ぶこと」「自分自身の学びに責任を持つこと」「年齢も 考え方も違う集団の中で協働しお互いに助け合いながら成長すること」「集団の中の誰もが自分らしく生活できるように責任をもって意思決定に参加すること」「自分自身の関心から生まれる問いに基づき自発的に学ぶこと」、そして「身近な自然や地域の人々との関わりといった実社会と地続きの学習環境の中で学ぶこと」などが挙げられます。
私たちの学校は、こうしたイエナプラン教育の経験に学びつつ、日本の教育ならではの豊かさを活かすことで、新たな価値を提供することができると考えています。

限られた一部の人のためだけに特殊な教育を行う学校ではなく、学習指導要領に基づいた教育を行う一条校である学校の新たな在り方を示すことも、私たちが目指すことの1つです。
佐久穂町に日本で初めてイエナプラン教育に基づく学校ができることは、公教育の選択肢を増やすという意義を持つと考えています。

学校法人茂来学園 大日向小学校・大日向中学校

茂来学園が大切にする
3つのこと

茂来学園は、学校のすべての人が個として大切にされ、 それぞれの違いを認め合い、互いに協働する豊かな学び場であるために、 「自立する」「共に生きる」「世界に目を向ける」ことを大切にしています。

1 自立する

自分を知り、大切にする 他者との比較や競争ではなく、自分自身の進化に目を向ける 自分で学びの計画をたて、責任を持つ 自分の行動を振り返る 子どもたちは自分の得意なことや苦手なことを知り、その特性を大事にしながら努力することを学びます。他者との比較や競争ではなく、自分がどのくらい進化しているかに目を向け、その成長を評価します。そして何を、いつ、どのように学ぶのかを考え、その計画に責任をもつことの大切さを理解します。また、友だちや大人と一緒に話し合うことを通して、自分の行動を振り返ることを学びます。

2 共に生きる

人間は多様な存在であることを理解する 他者と協働することや助け合うことの大切さを学ぶ 誰もが自分らしくいられるよう、共存への責任を持つ 子どもたちは異年齢グループで活動しながら、人間は多様な存在であることを理解します。そして、共に生きるために他者と協働することや助け合うこと、誰もが自分らしくいられ、調和のとれた共同生活がおくれるよう対話的に進める大切さを学びます。また、自然や地域にも目を向け、視野を広げることで、共存への責任を学びます。

3 世界に目を向ける

自分の行動が世界に影響を与えることを理解する 社会の一員として周囲の環境を大切にし、責任をもって世界と関わる 自らの関心や問いから、自発的に行動する 子どもたちは日々の活動の中で、自分たちの行動が世界に影響を与えることを理解します。学校での学びは現実の世界と繋がっていることを知り、自分たちは社会の一員であることを実感することで、周囲の環境を大切にし、世界に対し責任を持って関わる大切さを学びます。そして、自らの関心や問いから、自発的に行動することを学びます。